小室人気が急激に衰退して行く90年代後半、
GLAY SPEED Bz ミスチルらの人気は依然として高い。そんな中新しい音楽の流れ、さらには衝撃的なアーティストのデビューがある。
それまでにもR&Bを意識した音楽は日本にもあった。例えば、和田アキ子や鈴木聖美はまぎれもなくR&Bの歌い手だと思うし、平成初頭にデビューした「久保田利伸」は我々世代にR&Bを意識させた初めての歌手だったのではないかと。
MISIAのデビューは自分にとっては衝撃的だったなー。初めて聴いたのはFMラジオ。デビュー曲の「つつみ込むように」
独特のリズムとアコースティックな雰囲気。自分なりに言うと「木の感覚」「木目調」の音楽。すみませんが右脳で感じて下さいm(__)mが素敵で、さらにサビの歌詞と音の作りがめっちゃ素敵。
恋人と、呼び合える、時間の中で
特別な、言葉をいくつ話そう
良い歌詞ですねー。
音楽はR&Bで何が印象的って、ベースラインとバスドラムのリズムだと思うのですが、この曲、サビがくるまでは完成したビートは刻まない。ボーカルもどちらかと言うとサビまでは横の音楽になってるのが、サビ前の打ち込みの音が明けるとそこにはビート感満載の素敵な音楽。基本ポップスを聴かない自分がこの曲には相当ハマりました。
MISIAの登場でこの後R&Bを意識したアーティストが数々デビューしてくるようになる。
MISIAのデビューを追うように次の年1999年にデビューする宇多田ヒカル。何かと比べられるこの二人。歌唱力についてはどちらの意見もあるが、長崎県対馬市育ちのMISIAとアメリカ育ちの宇多田ヒカル。ビート感に差はあったんだろうね。宇多田ヒカルの方が本物とされ、ヒットチャート上位には宇多田ヒカルの曲が並ぶ。
しかし自分には全く理解出来なかった。
自分はどちらがと言うのではなく、宇多田ヒカルの歌は歌詞がまるで心に入って来ない。肝心なところで英語使うし、日本語の表現って難しいんだなと思った。
対してMISIAは、こと「つつみ込むように」だけの事を言えば歌詞に英語は全く出てこない。さらにその時代の流れの「自分の言葉」ではなく文学的な歌詞で自分には歌としてその方が魅力的に感じる。で、サビのあのメッセージ。
比べようもないぐらいMISIAは好きで、宇多田ヒカルは全く興味すら持たなかった。
逆の人が多かったみたいだけど。
これまた
(⌒-⌒; )
これも時代の流れを作ったと言うか
(⌒-⌒; )
まー、ヴィジュアル系バンドなんだけど、なんせ「女装」で女性らしい歌を女性っぽく歌う。歌ってる本人普通に男で、元レースクイーンの吉岡美穂と結婚してるしね。しかしあの時点での歌や立ち振る舞いを見てると「おねえ」なのかと思ってた。おねえの先駆けかと
(⌒-⌒; )
彼らがどう思ってたのかはわからんけど、この後、はるな愛を筆頭におねえ系と呼ばれる方々が続々とデビューする
(⌒-⌒; )
これもまたビックリマンチョコでしたね。
この多様化した時代にこの感じのデュオでデビューしてくるかっ!と思った。
ピアノとボーカル。
もう本当に、音楽室で同級生が歌ってる感じなんだもん。しかしまー、このど素直な歌詞に澄んだ音。ガチャガチャうるさい時代に流行るのも理解出来る。やっぱり聴いててホッとするもんね。彼女たちのトークを聴いててこの「白さ」は理解出来たね。本当に純粋にここまで生きてきたんだなと。特に金城さんはダウンタウンの美味しいエサになってましたね(⌒-⌒; )
しかしこの二人のデビューキッカケでKiroro的な女性シンガーを目指した人は多かったのではないかと。
とまぁそんな感じで1990年代も暮れようとしています。このシリーズをいつまで書こうかと思いつつ、ついに世紀が変わります(⌒-⌒; )