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卒業ソング① 贈る言葉 海援隊

 

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卒業ソング①  贈る言葉

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1979年に放送されたTBSドラマ「3年B組金八先生」の主題歌。

後にシリーズ化されるほど大人気となった「3年B組金八先生

我々の世代にとっては「卒業ソング」と言えば一番にこの曲が挙がってくる。

この曲を歌う「海援隊」のボーカル武田鉄矢が主演で金八先生役を演じる。実はこの金八先生役、はじめから武田鉄矢にオファーが来たのではなく、第一候補として谷村新司、第二候補として岸田智史が挙がっていたそうで、実際その2人に断られての武田鉄矢の主演だったそうです。武田鉄矢金八先生以前にも映画には出演しており、デビュー作の「幸せの黄色いハンカチ」ではデビュー作ながらアカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞しています。

にしても、候補に挙がっている3人ともミュージシャン。岸田智史は自作の「1年B組新八先生」で主役を演じ、さらには関連作品の「2年B組仙八先生」の主役はこれまたミュージシャンのさとう宗幸。真意は分かりませんが制作側は主題歌とセットで考えていたのかもしれませんね。

 

実は武田鉄矢は、大学は国立の「福岡教育大学」に通っており、教師を目指していたそうです。大学在学中にミュージシャンになることを決めせっかく入学した国立大学を中退して上京。が、実は武田鉄矢の大ヒットソング「母に捧げるバラード」に登場する武田鉄矢のお母さんが、芸能界で失敗しても戻れるようにと手続きをして学費を払い続けており、大学に7年間は籍が残っていたんだという事です。

 

良いお母さんだ(;^_^A

 

 このドラマはこの後32年間にわたってシリーズ化されるドラマ。贈る言葉を主題歌としたこの作品が第一作目となる。第一回のこの金八先生には、のちに「たのきんトリオ」としてジャニーズからデビューする、田原俊彦近藤真彦野村義男が出演。

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たのきんトリオとはいえ、今のスマップやTOKIO、嵐のようなグループではなく

たはらの「た」のむらの「の」近藤の「近」を取った三人を称した名前で、三人でのグループ活動はない。

なぜ「近」が「キン」なの?と言いたくなるけどね(;^_^A

「たのこん」じゃ駄目だったんかな(;^_^A

 

他にも、中学生にして同級生との間に子供を授かる生徒役を演じ、後に女優、歌手として活躍、バラエティーでは毒舌キャラで活躍した杉田かおる。その相手役として鶴見辰吾が出演。

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そして今や国会議員の三原じゅん子も出演。

三原じゅん子の役どころは昔で言う「スケバン」女ヤンキーの番長という事ですね。

他の生徒をいじめるときの「顔はヤバイよ、ボディーやんな、ボディーを」というセリフはあまりにも有名。しかしスケバンではありながら、優しい一面や面倒見の良い一面も持ち合わせており、坂本金八は人間的には好意的にみており、それなりの信頼を得ていた。逆もしかり。

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この時の雰囲気は今の国会議員三原じゅん子に通じる。

 

三原じゅん子の神演説

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めっちゃ怖いっす(;^_^A

まあ、当時から大人っぽく、ちょっとこわもてな雰囲気だったから(;^_^A

 

 

 

贈る言葉 海援隊  歌詞

 

暮れなずむ街の 光と陰の中

愛するの貴方へ 贈る言葉

悲しみ堪えて微笑むよりも

涙枯れるまで泣く方がいい

人は悲しみが多いほど 人には優しく出来るのだから

さよならだけでは 寂しすぎるから

愛する貴方へ 贈る言葉

 

 

夕暮れの風に 途切れたけれど

終わりまで聞いて 贈る言葉

信じられぬと嘆くよりも

人を信じて傷つく方がいい

求めないで 優しさなんか

臆病者の言い訳だから

初めて愛した 貴方の為に

飾りもつけずに 贈る言葉

 

 

これから始まる暮らしの中で

誰かが貴方を愛するでしょう

だけど私ほど貴方の事を

深く愛したヤツはいない

 

遠ざかる影が 人混みに消えた

もう 届かない  贈る言葉

もう 届かない  贈る言葉

 

卒業式で歌われるような歌ではないけど、卒業式が終わって最後のホームルームでみんなで泣きながら歌うタイプの曲。

 

悲しみ堪えて微笑むよりも

涙枯れるまで泣く方がいい

人は悲しみが多いほど 人には優しく出来るのだから

 

この歌詞がなんとも言えないですね。

卒業と言う事を考えると友達や先生、学校との別れの悲しみがあるけど、人生と言う事を考えると、悲しみと言う言葉が当てはまる場面は数え切れない程ある。

悲しい事は山ほどあるけど、その時は我慢なんてする必要はなくて、さらにその悲しみから目を背ける事もせず、正面から悲しみと向き合い悲しかったら悲しいだけ泣いて凹めば良い。しかし、時間をかけてでもその悲しみを乗り越えて行く。と言うか人間は乗り越えられる生き物だ。

 

そんな悲しみをたくさん知ってる人間は、今そこで悲しみに暮れている人の気持ちが手に取るようにわかる。一人で立ち上がれないなら肩を貸してあげるし、いつまででも話を聞いてあげる。軽々しく「頑張れ」とか言うのではなく、「頑張るな。落ちるところまで落ちろ!」と平気で言える。

 

今頑張ってどうにかなるものではなく、時間をかけてその悲しみを受け入れた時にしか立ち上がれない事を知ってるからね。

 

おお!話が大脱線(⌒-⌒; )

 

とにかく、我々世代はこの「贈る言葉」のオープニングの弦楽器の音を聴いただけで当時の卒業式を思い出す。

 

心に響く卒業ソングです。