梅雨を前にして雨にまつわる深刻な曲3曲
歌や音楽における雨の捉え方というのは様々。
静かな雨、激しい雨、心を洗い流す雨、涙と共に流れる雨、心落ち着く雨
音楽の中で雨というのはどちらかというと美しいものとして捉えられえることが多いですが、今日紹介する雨曲は何とも言い難い心の中を表現した曲。
に聴こえる曲(⌒-⌒; )
このブログはカラオケに特化したブログですが、今日のはカラオケで歌って盛り上がるものではありません(⌒-⌒; )
雨のマーチ フジファブリック
フジファブリックの2ndアルバム「FAB BOX」の収録曲だそうです。
実は他の雨記事を書こうと様々調べる中で見つけた曲です。
一定のリズムで刻まれるリズムが雨を表現してるのは間違いないと思いますが、この曲は雨そのものをとらえた曲ではないなと。
勝手な自分の解釈ですが、この曲の歌詞を聴いてると、今自分にある問題でかなりイラついてる中、雨が自分の気持ちを逆なでする。しとしと降ってる雨を見ながら何か心に「焦燥感」とか「絶望感」を感じてるように聴こえます。
これも全く勝手なイメージですが、途中に出てくる「ぽつりぽつりぽつりと」の連続が自分には「通りゃんせ」に聴こえて少し恐怖感すら感じます。
途中14小節に渡り全くのアカペラの状態になります。静寂の中一人歌い続けるその場面は雨の音すら聞こえなくなってしまうほどの自分の心情を吐露しているような。
なんせ、普通の雨歌ではないです(;^_^A
組曲 悲しみの園より「雨」 エルッキ・メラルティン
実はクラシックです(;^_^A
フィンランドの作曲家 エルッキ・メラルティンの作品。
悲しみの園は、
「我ら二人」「愛の小径」「乞食の子の子守歌」「雨」「孤独」
の五曲からなる組曲。
第4曲の「雨」が有名なんだそうですが、自分は全く知りませんでした。しかし聴いて相当に引き込まれる曲でした。
最初と最後だけ聴いてると「窓の外に降る雨の描写」にも聴こえなくはないし、ただ美しい曲と考えてしまえばそうなのですが、しかし曲全体を聴いてると自分にはそうは聴こえず。まだ聴き方が浅いので具体的なイメージはありませんが、心の中の何かと対話しているように感じてしまいます。
傘がない 井上陽水
このタイトルだけ聞くと???となるだろうなと。しかしこの楽曲、相当すごい曲です。調べると様々な解釈で説明されてますが、まぁ聴けば意味はわかるかなと。
二番の歌詞
テレビでは我が国の将来の問題を誰かが深刻な顔をして喋ってる。
だけども問題は今日の雨 傘がない
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の家に行かなくちゃ 雨にぬれ
冷たい雨が僕の目の中に降る
君の事以外は何も見えなくなる
それはいい事だろ?
この楽曲の製作当時は学生運動の真っ只中。と言うか末期。参加してる学生らはもちろん、国民もみな疲弊し、学生運動に対して冷ややかな目を向け出している。
日本の将来について大そうな事を言われても、現実目の前にある問題の方が余程深刻。そんな現実味のない事より目の前にある問題を考えないといけない。
そう言う事だろうなと。
傘がない
日本の将来に比べれば全くちっぽけな事。
しかし現実傘がない。君に逢いに行けない。
「傘」と言うワードを様々な事に置き換えるとわかりやすいね。
悲しげなメロディーが哀愁を誘うが、当時の日本に対しての強烈な皮肉が込められた楽曲だなと。
自分はその時代を知らないが、
当時の国民はそう言う感覚だったんだろうね。
言ってしまえば
今も大して変わらないかな(⌒-⌒; )