岡村孝子さんの歌と言うのは女性の切ない気持ちを歌ったものが多い。
見た目も美しいし男性ファンもいるだろうとは思うが、歌への支持は圧倒的に女性だろうなと。
しかし自分には忘れられない歌がある
自分の岡村孝子さんの歌との出会いは高校三年生の時。
セルフカバーアルバム
Andantino a tempo
あみん時代の曲を中心にセルフカバーしたアルバム「Andantino」に3曲を追加して初CDとして発売したもの。
高校一年から三年の夏まで付き合ってた彼女がいまして、三年の夏前あたりに家に遊びに来た時にダビングしたカセットテープを持ってきて私の家に置いたまま帰って、別れた後もそのままうちにあったんです。
付き合ってて二人で聴いた時は特に何も思わず聴いてたんだけど、、、。別れて数日経ってなんの気なしにラジカセにそのテープを入れてかかった歌がこれ
あの日の風景 作詞 作曲 岡村孝子
あれが異人館でそれから
長く続いた坂道
寒くないかと貴方が
照れて聞いてくれた。
あれから冬は三度過ぎたけど
二人二度と来ることはなかったね。
二人で作った思い出心に焼き付けたくて今日
一人で辿ればあの日の風景がまぶた熱くする。
スピード出した車と
すれ違うたび貴方は
危ないよってやさしく
肩を抱いてくれた
あの日の二人あまりにも若く
怖いものなど何ひとつなかったね。
貴方と初めて口づけした場所も今は草だらけ
時折貴方が言ってた口癖も今は聞こえない。
自分、歌の歌詞で何か思う事はほぼない。
だからよくわからなかったんだけど
めっちゃ泣いた。
ボロボロ泣いた。
それまでにもなんやかんやあったはあったけど、自分にとってはちゃんと付き合った初めての女性。後で考えたら若すぎて別れたようなものだった。別れた時もそこまで何も思わなかった。だって明日も明後日も学校にいけばいるし。でも
この歌を聴いて
あの日の風景
が蘇って来て、そして初めて実感した。
もう戻っては来ないんだなと。
男性側の気持ちを歌った歌じゃないんだけど、その時の自分の気持ちとは完全にオーバーラップしたんだね。
めちゃくちゃ泣いて、この歌が終わったらテープを止めて、そこからまだめちゃくちゃ泣いて、目がパンダになって(⌒-⌒; )
でもそれでやっと終われた気がした。
現実を受け入れたんだね。
歌と言うのは不思議なもので、今この歌の歌詞を書きながら涙が出て来た。あの時の自分、彼女が居た部屋。別れた後の部屋。全てが鮮明に蘇る。そして涙が出て来る。今だけじゃない。あれからずっと。
もうあれから30年。
自分、何も変わってない(⌒-⌒; )
この歌がある限り自分はいつでもあの日に戻れる。
岡村孝子さんの歌って、女性側の気持ちだけどその時の自分の気持ちを素直に歌ってるように感じる。何と言うか変に飾らず、包み隠さず、素直な気持ちをわかりやすい言葉と表現で、真っ白な音楽、真っ白な声で。
人の心に響かないわけがない。
岡村孝子さん
今、白血病と戦ってる。
必ず病に打ち勝ってくれると信じている。
岡村孝子様
私は貴方の歌が好きです。
あんな素直で真っ白な歌を歌えるのは貴方しかいません。
今はしんどいと思いますが、
必ず戻ってきて、
また我々に歌を聴かせて下さい。
心よりお待ち申し上げております
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