CDバブル時代
例えば、1995年のCD売り上げランキングはこんな感じ。
1位 LOVE LOVE LOVE ドリームズ・カム・トゥルー 235万枚
2位 WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント H Jungle With t 210万枚
3位 HELLO 福山雅治 187万枚
4位 Tomorrow never knows Mr.Children 183.6万
5位 シーソーゲーム~勇敢な恋の歌 Mr.Children 179万枚
6位 Hello,Again~昔からある場所~ MY LITTLE LOVER 173万枚
7位 奇跡の地球 桑田佳祐&MR.CHILDREN 171万枚
8位 TOMORROW 岡本真夜 166万枚
9位 ロビンソン スピッツ 159万枚
10位 LOVE PHANTOM B'z 158万枚
11位 CRAZY GONNA CRAZY trf 158万枚
12位【es】~Theme of es~ Mr.Children 157万枚
13位 ねがい B'z 149万枚
14位 love me,I love you B'z 139万枚
15位 masquerade trf 138万枚
16位 KNOCKIN'ON YOUR DOOR L⇔R 134万枚
17位 ら・ら・ら 大黒摩季 133万枚
18位 MOTEL B'z 131万枚
19位 ズルい女 シャ乱Q 131万枚
20位 GOING GOING HOME H Jungle With t 125万枚
21位 everybody goes-秩序のない現代にドロップキック- Mr.Children 124万枚
22位 突然 FIELD OF VIEW 122万枚
23位 MAICCA~まいっか EAST END×YURI 113万枚
24位 シングルベッド シャ乱Q 112万枚
25位 あなただけを~Summer Heartbreak~ サザンオールスターズ 111万枚
26位 サンキュ. DREAMS COME TRUE 106万枚
27位 OVERNIGHT SENSATION~時代はあなたに委ねてる~ trf 106万枚
28位 旅人のうた 中島みゆき 103万枚
1位2位がダブルミリオン、そして実にランキングの28位までがミリオンセールスと言う凄まじい状態。数年前までは100万枚売れれば大ヒットと言われていたものが100万枚ではランキング上位にも入れないと言う状況だ。
その時代を生きた自分が感じる要因
・カラオケの普及
それまでのJ-POPは「聴く」専門だった。カラオケは80年代始めからあるにはあったがカラオケ機材があるのはスナック等に限られ、普通の学生等が気軽に楽しめるものではなかった。カラオケBOXってものが出来て仲間内で盛り上がりに行くようになると自分が歌わないといけないわけで、そのネタを調達する必要が出てくる。自分が歌いたいアーティストが新曲を出したらみんなCD屋に走ったもんです。
・手軽さ
それまでの「レコード」からCDに変わり、サイズ的にも強度的にも格段に手軽さが向上した。自分の家で聴くだけのものから持ち運びが出来るものになった事でCDが重要なコミュニケーションツールになって行く。
・ドライブツールとして
手軽に持ち運び出来るようになった事でドライブのBGMとして大活躍するようになる。CDウォークマンの車載用ユニットやCDチェンジャーの登場で自分の車に大量のCDを積み、ドライブの時にそれを聴きながらってのはカッコ良かったんよなー。彼女とドライブの時なんてかける曲でセンスを問われる部分があったから選曲にはなかなか気を使ったもんだ。
・レンタルCDショップ
これはCD販売衰退の要因のごく一部にもなったものだとは思うが、CDを身近にしたと言う意味では普及に一役買ったと言って良いと思うね。一応レンタルで聴いてみて、良かったら買う。みたいなね。MDが登場してそれを落として編集出来るようになるまではね。さらにはレンタルCDや販売するショップが大型化&チェーン店化したのも大きいかも。それまでの「レコード屋」だと入ったら買わないといけない雰囲気だからふらっと立ち寄る感じではなかったけど、大型のチェーン店はふらっと行って買わずに出ても特に違和感ないし。。
こんな感じですかね。
携帯、インターネットが普及し始める2000年付近まではこの状態は続く。しかし、インターネットの普及と共に急激な衰退を見せ、今では100万枚を売り上げるCDと言えば握手券や限定グッズを目当てに個人が複数枚買う必要のあるもののみ。純粋に音楽を楽しむ為のものではなくなってしまいましたね。